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研究内容

細胞環境の物理的性質による細胞機能への影響の解析

細胞環境の物理的性質による細胞機能への影響の解析について

筋肉細胞、脂肪細胞、肝細胞などの接着細胞は、ホルモンなどの液性因子のみならず、細胞周囲の細胞外基質との接触をも通じて自らが置かれた環境を認識し、 応答します。昨今の研究により、細胞外基質の生化学的な特性(コラーゲンやラミニンといった細胞外基質の種類など)のみならず、硬度などの物理的性質をも 細胞は認識し、細胞機能を調節することが知られるようになりました。これまでのインスリン作用研究ではプラスチックやガラスなど、インスリン標的細胞が生 体内で遭遇することのない非常に硬い基質上で細胞機能を解析してきました。私たちの研究室では、様々な硬度のポリアクリルアミドゲル上に細胞を蒔いた状態 でのインスリン作用を解析しています。脂肪組織の柔らかさを模したゲル上では3T3-L1脂 肪細胞が初代培養脂肪細胞のような性質を示し、またインスリン感受性を増強させることを報告しています。今後、細胞外基質の物理的性質を生体内のそれに模 したモデル系を作成し、インスリン作用を検討したいと考えています。またその成果を臓器再生などのトランショレーショナルリサーチに活用して行きたいと考 えています。